◎兼箇段グスクの北西にある大主や根人、祝女などの要職に就いていた人達の御墓☆|沖縄放浪日記

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2016年3月20日日曜日

◎兼箇段グスクの北西にある大主や根人、祝女などの要職に就いていた人達の御墓☆

ハイサイ☆

今日(20日)の沖縄本島は、朝方は青空が広がっていたんですが、次第に雲が広がり、午後からはほとんど曇りの天気となりましたヽ(^。^)☆

んで、連休最終日の明日(21日)も、降水確率が10%となっており、『曇り・晴れ』となる見込み☆

明日も、今日と同じような空模様になりそうですねo(^-^)o

さてさて☆

昨年末、うるま市具志川兼箇段にある『兼箇段グスク』をご紹介させて頂きましたが、そのグスクの北西側に、『兼箇段大主』や『根人(ニーッチュ)』、『祝女(ノロ)』といったシマの要職にあった人達の遺骨が納められているといわれるお墓があるんですよ。

『兼箇段グスク』に行った時は、こちらまで見学する時間がなかったので、この間、本島中部方面へ出かけた際に、ついでに見学してきました。

沖縄県うるま市兼箇段にある
『兼箇段ジョーミーチャー墓』
『兼箇段ジョーミーチャー墓』の入口☆
こちらは、沖縄市の国道329号線県道36号線がぶつかる『池原』の交差点から、県道36号線うるま市兼箇段向けに進み、『川崎川』とゆー河川に架かる『復興橋』を通過して、約60mくらい進むと、左側にあります。

『ジョーミーチャー』の『ジョー』とは『門』のことで、『ミーチャー』とは『3つ』という意味で、地元の人たちからは『グスク墓』と呼ばれてるようです。
草木が生い茂って埋もれてました。。。
『兼箇段ジョーミーチャー墓』の入口に設置されている案内板に記載されてる説明によると・・・
≪うるま市指定文化財第32号「史跡」 指定月日:2005年(平成17年)2月16日

この墓は、いつ頃に築造されたか明らかではありません。墓の構造は山の中腹から下にかけて削り落として横穴式にくり抜いたもので、架橋の下に大小3つの小さな前門があります。

墓には「兼箇段大主」「テビージ」「根人(ニーッチュ)」「ヰガン」「根神(ニイガン)」「祝女(ノロ)」などのシマの要職にあった者や「アジガユー」「門ミーチャーカシラユー」「ナカヌユー」といった時代に生きた人々の遺骨が崇められているとのことで、地元兼箇段ではこれらの霊を慰めるため、1963年旧5月に墓の蓋石を新調して、ここに祀る個人の名を刻記し後世に伝えると共に外観を整備して現状の維持につとめております。


設置:2011年3月 うるま市教育委員会≫
・・・と書かれていました。
道路から見た『兼箇段ジョーミーチャー墓』の門。。。
また、うるま市の公式HPの『うるま市の伝統文化』のページによると・・・
≪往事、道行く人々にとっては「恐怖の場」として知られていた所でもあり、浦添ようどれ、勝連城跡北側の南風原から西原を結ぶ坂道ウガンタナカと相並ぶほどに道行く人々に恐いところとして知られていました。

戦前まで具志川の多くの人々は、燃料用の薪採りには必ずこの前を通り、馬にまたがり、芋籠(シーブ)に鞍をぶら下げ、2、3人あるいは4、5人連れで歌を歌いながら、このウテーの前から沖縄市池原を経て、石川楚南、山城の山間部落で芋と交換、馬の背一杯に薪(ワラビの葉や雑木)を刈り取って帰路についたようです。≫
・・・とも書かれてました。

さらに記録には、雍正2年(1724)に洗骨したと残されているらしく、約280年くらい前にはすでに使用されていたと考えられているんだそうですよ。(うるま市公式HPより一部引用)
お墓に下りる階段から見ると、草木に覆われてて、何がなんだか分からなくなってました。。。


う~ん・・・たしかに、言われてみるとちょっと怪しげな雰囲気が漂ってたような・・・

この『兼箇段ジョーミーチャー墓』がある場所は、『兼箇段ウテー』と呼ばれているらしく、かつては、昼間でも暗く、道幅の狭い難所だったようですね。
こちらにも古くから伝わる物語・民話が残されてるみたいですよ☆

案内板がある場所から下の方を見ると、草木が生い茂っており、長いこと清掃されてない感じでしたね。。。
門の前から中のお墓を見たところ。。。分かりますか・・・?(^。^;
とりあえず下の方まで下りて、少し見学させてもらうことにしました。

すると、門の手前側から、奥の壁面にくり抜かれたお墓が、かろうじて見えます。

手を合わせ、一礼してから、ちょこっと門の中に入らせて頂きました。
ちょっと見えにくいと思いますが、壁面に3つのお墓がありました。
お墓の上部の岩壁
岩壁にくり抜かれて造られたお墓が3つあり、特に中央のお墓が一番大きく、こちらに新調された蓋石と、その手前側に香炉が1基置かれてました。
新調された蓋石と香炉
新調された蓋石も、だいぶ劣化してるようでしたが、年号と要職名が刻まれてるのが確認できました。
お墓の前門を裏側から見たところ。
蓋石まで見学させて頂いたところで、また手を合わせて一礼し、感謝の意を伝えてから、お墓を後にしました。

いかがでしたでしょうか?

冒頭でもお話しましたが、今回、こちらに訪れた時は、草木がかなり生い茂ってしまい、お墓が埋もれてしまっていたのが、ちょっと残念でした。。。

この『兼箇段ジョーミーチャー墓』は、県内でも珍しいとのことなので、『兼箇段グスク』を訪れた際には、ぜひこちらも見学してみてくださいね。

最後まで読んでくださって、ありがとうございますm(_ _)m
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☆『兼箇段ジョーミーチャー墓』☆


☆場所:〒904-2241
      沖縄県うるま市兼箇段

☆入場料:無料

☆駐車場:あり(復興橋の近くに車が1、2台駐車できるスペースあり)