うるま市具志川の沖縄貝塚時代後期からグスク時代にかけての遺跡☆|沖縄放浪日記

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2017年4月18日火曜日

うるま市具志川の沖縄貝塚時代後期からグスク時代にかけての遺跡☆

ハイサぁ~イ⭐

この前、うるま市方面まで出かけた際、以前から行ってみたかったグスク跡にも立ち寄ってきました。

こちらは、うるま市具志川の金武湾に面した海岸線沿いにある丘の上にあり、沖縄貝塚時代後期からグスク時代にかけての遺跡なんだそうです。

沖縄県うるま市具志川にある

『具志川グスク』

具志川グスクの写真
定期的に草刈り清掃が行われているためか、思いのほか見学しやすかったですね。
こちらは、うるま市具志川の県道37号線と8号線がぶつかる『金武湾入口』の交差点から、県道37号線を同市与那城照間向けに入り、約870mほど進んで行くと左側の海に面した小高い丘が見えてきますので、そちらが『具志川グスク』となります。
具志川グスク
グスク入口は、県道からトラックや重機などが置かれているヤードに通ずる荒れた小道から入って約40mほど進んでいくと、右側奥に案内板が設置されているのが見えてきますので、その案内板の横がグスク入口となります。
具志川グスクの写真
県道37号線から見たヤード入口。グスク入口はここから約40m先右側にありました。
ワタクシも、到着した時は入口が分からなかったんで、ヤード内にいる作業員に尋ねてみようと思い、ヤード入口横の空きスペースにクルマを停め、徒歩で向かったんですよ。

すると、右側奥に真新しい案内板が設置されているのを見つけたんで、そのままグスク内を見学しちゃいました(笑)
※ちなみに、作業員はいなかったんで、結局会えませんでした(笑)
『具志川グスク』入口。
『具志川グスク』入口にある案内板には、説明も記されていたので、まずはそちらを読んでみることに・・・

≪具志川グスク≫
≪沖縄貝塚時代後期からグスク時代にかけての遺跡で、このグスクからは、掘立柱の住居跡やグスク時代に行われたと考えられる土木工事の跡、石垣の一部などが確認されています。

また、多くの土器、輸入陶磁器等が出土し、当時の繁栄ぶりをうかがうことができます。

同名のグスクが久米島町と糸満市にもあります。いずれも海岸に突き出た丘上にあるグスクという点で共通しています。≫
・・・とありました。
※説明書きには、あと一つ≪具志川グスクの壕≫とあるんですが、こちらはまた別の回にご紹介しますね。

久米島町の『具志川グスク』には、まだ行ったことがありませんが、糸満市の『具志川グスク』には、以前、訪れたことがあります。
糸満市喜屋武の『具志川グスク』をご紹介した過去記事はこちらからどうぞ⇒http://oki-night.blogspot.jp/2015/03/blog-post_8.html
具志川グスクの写真
グスク入口には、かなり劣化した古い標柱が残っています。
グスク入口には、一本の木製の柱が立てられているんですが、これはかつてのグスクの標柱だったようです。

かなり劣化していて、文字などはほとんど消えていましたね。。。
具志川グスクの写真
グスク入口を入ってすぐ左側の岩の根元に拝所らしき場所がありました。
具志川グスクの写真
拝所(かな?)
この木製の標柱を後にし、グスク内へ入っていくと、すぐ左側の岩の根元に少し開けた場所があり、そこに小石が集められていて、香炉っぽいコンクリートブロックが置かれていました。

どうやらこちらも拝所っぽかったですね。。。

ほいで、こちらを通過すると、道は斜面を左に急カーブしています。
具志川グスクの写真
岩の根元の拝所前から獣道を見たところ。写真中央から左斜め上に道が続いています。
足場がかなり悪いので、注意しながら上っていくと、少しずつ道が開けてきて、グスクの郭となる場所へ到着します。
具志川グスクの写真
急カーブを曲がって、ここを上っていくと・・・
具志川グスクの写真
道が少し平坦になり奥が開けているのが見えてきます。
グスクの郭と思われる広場の奥には、拝所らしき祠が1基見え、さらにその右側後方にも人工物らしきものが見えましたね。
具志川グスクの写真
丘の上にある郭と思われる場所。
具志川グスクの写真
木の根元に祠が1基あり、広場の右側奥にも人工物がありました。
木の根元にある祠は、『ナームイヌ御嶽』と呼ばれる拝所なんだそうです。
具志川グスクの写真
ナームイヌ御嶽
具志川グスクの写真
祠内部にはいくつかの霊石が納められていました。
この祠のある場所から、広場の右奥へ進んでいくと、石碑などを建てる際の台座らしき人工物がありました。
具志川グスクの写真
拝所の前から広場奥を見たところ。写真中央から少し左側に人工物が見えます。
具志川グスクの写真
石碑か何かの台座と思われるんですが、だいぶ壊れてしまっていましたね。。。
グスク入口に設置されていた案内板の説明には、掘立柱の住居跡や土木工事の跡が確認されているとありましたが、広場には背の低い雑草が繁茂していて、確認できませんでしたね。。。

ですが、石垣の一部は所々で確認出来ました。
具志川グスクの写真
祠の横にあった石積み。
具志川グスクの写真
広場の入口横にあった石積み。
・・・と、ここまで見学した後、案内板が設置されていたグスク入口へ、一旦戻りました。
具志川グスクの写真
案内板があるグスク入口から左側を見たところ。
グスク入口に向かって左側の方に伸びる小道があり、その先にコンクリート製の階段があるのが見えたんで、そちらの方へ行ってみると・・・
具志川グスク 天願按司之墓の写真
天願按司之墓
『天願按司之墓』と刻まれた墓標が立てられた按司墓がありました。

天願按司は、具志川グスクの城主だったそうで、安慶名大川按司の三男にあたる人物とのことです。

国頭村の富盛大主に攻められ、戦死してしまったみたいなんですが、その子供である若按司が、久志若按司と協力し、敵を取ったという伝承が残されているんだそうですよ。
具志川グスク 天願按司之墓の写真
『天願按司之墓』の墓標
しかし、若按司が若くして死んでしまったので、三代目の安慶名大川按司の三男『具志川按司』が継承することになったんだそうです。
具志川グスクの写真
西側から見た『具志川グスク』遠景
『具志川グスク』を見学し終えた後、帰り際にグスクの遠景を撮影したいと思い、グスク西側の海岸に立ち寄りました。

ここからは、グスクの北側の断崖を見ることができます。
具志川グスクの写真
グスク北側の断崖。
具志川グスクの写真
グスク西側の断崖。
・・・と、グスク北側を撮影した後、この日は、日も暮れてきたのでこのまま帰宅致しました。

今回ご紹介した『具志川グスク』には、沖縄戦の際、近隣住民の避難所として使用されていた壕が現存しております。

・・・が、今回も少し長くなってしまいましたので、この続きは、また別の回にご紹介しますね。

それでは、そろそろこの辺で。。。でわでわ☆★☆

最後まで読んでくださって、ありがとうございますm(_ _)m
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『具志川グスク(うるま市)』

☆場所:〒904-2223
      沖縄県うるま市具志川

☆見 学:無料

☆駐車場:無し