◎大日本帝国海軍の司令部が置かれた防空壕|沖縄放浪日記

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2015年6月25日木曜日

◎大日本帝国海軍の司令部が置かれた防空壕

どーもー☆彡

最近、沖縄本島は、良い天気ではあるものの、雲が多く、各地域で『片降い(カタブイ)』してるみたいですねぇヽ(^。^;
『片降い(カタブイ)』⇒スコール。通り雨などのこと。

まぁ、雲が広がってるお陰で、メチャクチャ暑くもなく、まぁまぁ過ごしやすいので助かってますけどね( ̄▽ ̄)ノ

さてさて☆

去った6月23日『慰霊の日』にちなんで・・・とゆーわけではないんですが、先週末、先輩と一緒に豊見城市にある戦跡に行ってきました(^-^)

沖縄県豊見城市豊見城にある『旧海軍司令部壕』
海軍壕公園内にある『海軍戦歿者慰霊之塔』
こちらは、那覇市の県道221号線県道7号線が交差する山下(南)交差点から豊見城市向けにはいり、そのまま直進して行くと、右手前方に『ダイレックス豊見城店』とゆーディスカウントストアが見えてきます。

その『ダイレックス豊見城店』がある交差点を左折して、その突き当たりから『海軍壕公園』になります。

『旧海軍司令部壕』は、その公園の頂上にあります。
司令部壕入口手前にある資料室の様子
先輩とは、現地で待ち合わせしていたので、駐車場にて合流。

まずは、約1年ぶりの司令部壕内見学に行きました。

この『旧海軍司令部壕』は、1944年の8月に、海軍第226設営隊(山根部隊)の約3千名によって設営されました。

工事のほとんどは、『つるはし』や『クワ』などを用いて手作業で行われたんだそぉです。
左上:旧海軍の日章旗は、平成24年5月27日に米軍から遺族に返還されたそぉです。
右下:司令部壕入口横にある戦艦大和の絵画と模型
また、他の防空壕が建設される際には、住民も動員されたみたいですが、こちらの司令部壕は、最高軍事機密だったため民間人は、接近することも許可されなかったので、軍隊のみで行われたとの事です。
司令官 太田 實 海軍少将(当時)の写真と電文
資料室には、太田實少将の写真と海軍次官に宛てた電文があります。
戦死した後『中将』に特別進級。

この電文の最後『沖縄県民斯ク戦ヘリ 県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ』とゆー文は、とても有名な言葉ですよね。

太田實司令官は、とても包容力があり、責任感の強い人物だったみたいですね。

また、どのような過酷な状況に追い込まれても、一切不満を漏らさず、他人に対し誹謗中傷をするような発言はしなかったんだそぉですよ。
司令部壕入口
千羽鶴が飾られている壕入口から、内部へと降りて行きます。

こちらの司令部壕は、全長約450mの坑道と部屋から成っており、司令官室や幕僚室などの重要な部屋は、コンクリートや漆喰で補強されています。
坑道
『つるはし』で削った跡
坑道は、迷路のように張り巡らされており、現在一般公開されてる区域は、その一部分なんだそぉですよ。

また部屋は、作戦室・幕僚室・司令官室・暗号室・医療室・下士官室・兵員室・発電室があり、下士官室・兵員室は2ヶ所、発電室は3ヶ所あります。

沖縄戦が激化するにつれ、兵士の数も増えていき、約4千名もの兵が壕内にいたんだそぉです。

なので、兵士が休息するための下士官室・兵員室は、とても小さすぎるので、実際は坑道も兵員室となっていたみたいです。
坑道から見た司令官室
幕僚室には、幕僚達が手榴弾で自決した痕跡が残されています。

また、司令官室の壁には、太田實司令官の辞世の句『大君の御はたのもとにししてこそ 人と生まれし甲斐でありけり』が遺されています。
復元された下士官室
約4千名もの兵士達が、この司令部壕にいたので、横になれるスペースもないので、兵士達は立ったまま睡眠休息をとっていたとの事です。
司令部壕出口
1945年6月11日早朝、米軍による司令部壕への集中攻撃が行われました。

この時すでに、壕内には重火器類はほとんど残っておらず、歩兵による突撃でしか応戦するしかありませんでした。。。

同11日夜、海軍根拠地隊が玉砕したとの電報が発せられ、13日午前1時に太田實司令官は自決を遂げられたんだそぉです。。。

太田實司令官の自決により、この小録地区においての組織的戦闘は終結したとなっています。
司令部壕出口正面から見た景色
1953年に、生き残った元海軍の隊員達が訪れた時、壕の入口は崩壊し、内部には泥水が溜まっていて、かなり荒廃していたみたいですが、幾度かの遺骨収集を行い、1970年には約300mの区域が補修・復元され一般に公開されたんだそぉです。

さらに、2010年1月には現在の一般社団法人沖縄海友会により補修工事が施され、現在の外観に落ち着いたみたいです。

司令部壕から出て再度、慰霊塔の方に戻り、壮絶な戦闘を戦い抜いた太田實司令官を始め、多くの隊員達及び一緒に戦った住民達に対し感謝と哀悼の意を捧げ、恒久平和を願いつつ壕を後に致しました。。。

こちらは、当時の状況がリアルに残されている場所なので、戦争の悲惨さや醜さを学ぶために、一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

最後まで読んでくださって、ありがとうございますm(_ _)m
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☆『旧海軍司令部壕(海軍壕公園)』☆

☆場所:〒901-0241
      沖縄県豊見城市字豊見城236

☆問い合わせ:旧海軍司令部壕事業所098-850-4055

☆時間:8:30~17:00(10月~6月)

      8:30~17:30(7月~9月)

☆入場料:大人440円(団体390円)
     
       小人220円(団体190円)
       ※団体料金は、20名以上から

☆年中無休

☆駐車場有り

☆トイレ有り