◎長嶺按司の居城として南山の第一線として備えたと伝えられるグスク☆|沖縄放浪日記

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2016年4月30日土曜日

◎長嶺按司の居城として南山の第一線として備えたと伝えられるグスク☆

ハイサイ☆

GW2日目、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

今日(30日)で、4月も終わり、明日から5月がスタートしますね☆

週間天気予報によると、沖縄本島は、5月2日まではいい天気が続くみたいなんですが、GW中盤n3日、4日は、依然『曇り時々雨』となっており、特に3日(火曜日)は、降水確率が70%となっています。。。

5月3日、4日は、本島北部の国頭村へ釣りキャンプを予定しているんですが、果たして予定通りに遊びに行くことができるんでしょうか・・・(笑)( ̄▽ ̄;

できれば、予報を裏切って、この二日間も、いい天気になってほしいと願うばかりですヽ(^。^;

さてさて☆

以前、南風原町津嘉山にある『そば処  とぅんち小  津嘉山本店』で腹ごしらえした後、お隣の豊見城市字長堂にあるグスクを見学しに向かいました☆

こちらは、豊見城市の字長堂と字嘉数の境に位置し、長嶺按司の居城として、南山の第一線として備えたグスクであったとの伝承が残されているんだとか。。。

沖縄県豊見城市字長堂にある
『長嶺グスク』
グスク入口へ通じる小道から見た『長嶺グスク』
こちらは、まず豊見城市の国道329号線県道11号線が交差する『真玉橋(南)』の交差点から、県道11号線同市根差部向けに進み、最初の信号を左折します。

左折して、道なりに約1㎞ほど進むと、道路が右にカーブしているところに差し掛かるんですが、そのカーブの途中にある小道を、また左折します。

左折した後、約50mほど進んだところ右側に小道があるんですが、そこをUターンするような感じで右折し、また道なりに進みます。

すると、『つぼみ保育園』の駐車場が両サイドにあるんですが、そちらを通過していくと、標柱と案内板が見えてきますので、グスクはこの奥にあります。
『長嶺グスク』の標柱と案内板☆
路肩にクルマ1台分くらいの空きスペースがあったので、そちらに駐車させてもらい、その向かい側にあった畑に地元の方がいたので、ご挨拶をし、さっそくグスク内を見学しに向かいました。

まずは、入口横に設置されていた案内板を読んでみると・・・
≪長嶺グスク(長嶺城跡)≫
≪長嶺グスクは、字嘉数と字長堂の境に位置し、標高98mの丘陵上に形成されたグスクである。

「豊見城村史(1964年刊)」によれば、長嶺按司の居城として南山の第一線として備えたとあり、グスクの頂上部付近を「ウフヤックヮ(物見)」、その東側がデーグスクと称され、城野台所があったところだと伝えられている。

そのほか、グスク内には「琉球国由来記(1713年)」に記載された「長嶺之殿」や「按司墓」などがある。
案内板横の階段を上がって遊歩道を進んできたところ。
グスクの石積みはこれまで確認されていないが、伝承として真玉橋の石橋に使用されたという話が残されている。

グスク一帯からは、グスク系土器、鉄製の矢じり、中国製の青磁、白磁等が出土している。

また、沖縄では産出されない滑石を混入した土器が出土していることから、九州との交流が直接、間接的に存在していた可能性がうかがえる。

仲間按司との紛争では、長嶺グスク城下での戦いに敗れ、馬で敗走した長嶺按司がグスク内の井戸に馬もろとも身を投げ自害したように見せかけ、その後落ち延びたとの伝説が残されており、南風原町津嘉山では長嶺按司の霊を慰めるため長嶺グスクを遥拝するアミシの御願の由来ともなっている。
遊歩道を入ってきて、右側の岩根にあった拝所。こちらが説明板にあった『長嶺之嶽』(?)
長嶺グスクの成立および活動時期は14~15世紀に位置づけられるものと推測される。

長嶺グスクに関連する伝承としては他にも、尚金福王(1450~53年)の時代に長嶺按司陵生という人が、中国に渡って砂糖製造法を習い受け、琉球に帰国後あまねく周辺に製糖を教え広めた、との砂糖製造の始まりに関する伝承が残されている。
豊見城市教育委員会 平成25年5月≫
・・・と書かれていました。

説明を読み終えたところで、さっそく隣にある階段からグスク内へと入って行くと、遊歩道の先に開けた場所がありました。

遊歩道の終点向かい側に大きな岩があり、その岩根に、3基の香炉が置かれた拝所がありました。
先程の3基の香炉がある拝所の岩横にも拝所らしき場所がありました。
もしかすると、こちらが『長嶺御嶽』なのかも・・・と推察されているブログもあったんですが、全く分かりませんでした。。。
いろいろ調べたんですけど、全く資料が出てきませんでした。。。(泣)

そして、同じ岩の横側にもコンクリートで整地された場所があり、そちらも拝所となっているようでしたね。
『長嶺按司之墓』手前の岩根にあった拝所。
この2つの拝所がある場所から、広場奥側へと行ってみると、その途中にも拝所があり、奥には『長嶺按司之碑』が建立された御墓が2基、ひっそりと佇んでいました。

『長嶺按司之碑』には、《天孫子二五代英祖二男湧川之主ツナギ 長嶺按司嫡子長嶺カンジヤー久高生》とも刻まれていました。
手前側に『長嶺按司之碑』が建てられており、その隣に『長嶺按司之墓』があり、さらに奥にも小さな御墓がありました。
碑の隣りにある大きな御墓が『長嶺按司之墓』なんですが、その奥側にある小さな御墓は、誰の御墓なのかは分かりませんでしたね。。。
『長嶺按司之墓』と小さな御墓。
この『長嶺按司之墓』を見学した後、いったん、最初にご紹介した岩の根元にある拝所の方へと戻り、今度はその隣りから、丘の頂上へと続く小道があったので、そちらへ行ってみることにしました。
丘の頂上へと続く小道。
小道の先にある岩。岩の右側から頂上へ行くことができます。
簡易的に造られた階段を上っていくと、その先に岩があり、岩の手前から右側へ進むと、丘の頂上へ出ます。

頂上へ行く手前の右側にも、拝所がありました。
頂上にあった拝所。
この頂上部にある拝所が『長嶺之殿』なのかは、いろいろ調べてみたものの、全く分かりませんでした。。。

そして、この拝所の向かい側に行くと、丘の最頂部に到着します。
丘の最頂部。
最頂部には、現在、測量地点を示す標柱とポールが立てられていました。

そして、その奥にも、拝所らしき場所がありました。
最頂部にある3つの岩が並べられた拝所(?)
頂上部から那覇市方面を見たところ(北側)
糸満市方面を見たところ(南側)
丘の頂上まで見学した後、説明板が設置されていた場所まで戻り、今度は丘の下の方へと続く道へと行ってみることにしました。
『長嶺グスク』説明板や階段がある場所から、森の奥へと続く小道。
小道の突き当り。この左側から、丘の下へと階段が伸びていました。
説明板が設置されている場所から、道なりに奥へと進んで行くと、突き当りに丘の下へと続く階段があります。

その階段を下りていくと、そのすぐ隣に崖葬の古い御墓があり、その御墓を横切って、また小道が奥へと続いていました。
丘の下にあった小道沿いにある崖葬の古い御墓。
この古い御墓を通過していくと、同じように小道沿いに『長嶺村 松下元 安座名ヌール墓』と刻まれた石碑がある古い御墓がありました。
『長嶺村 松下元 安座名ヌール墓』
この『安座名ヌール墓』を通過して、さらに突き当りまで行くと、右側の岩の根元にガー(井泉)がありました。
2基の古い御墓を通り過ぎて、突き当りまで来たところ。この奥の右側にガー(井泉)があります。
『ナガンミヒージャー』(※少し暗かったのでフラッシュを焚いて撮影しています)
『ナガンミヒージャー(長嶺樋川)』も、門中の方たちの拝所となっているようです。
『ナガンミヒージャー』の内部。右側から湧水がチョロチョロと流れており、隣にはホースが設置されていました。
・・・と、この『ナガンミヒージャー』まで、見学した後、再び説明板があるクルマまで戻りました。

クルマへ戻ると、最初にご挨拶した地元の方々がいらっしゃいましたので、少しお話させて頂き、この近くにも拝所があることを教えてもらいました。

そちらへは、一旦、大通りに出て回り込まないと行くことができないと教えてもらったので、お礼をして、クルマでそちらへと向かいました。
その節は、教えて下さいまして、誠にありがとうございましたm(_ _)m
『ヒヌカンヤー』
こちらの拝所は、『ヒヌカンヤー』と書かれており、どうやらここ最近、改築したみたいですね。
『ヒヌカンヤー』の外にあった『長嶺城の火の神のカー』
『長嶺城の火之神』
・・・と、ここまで見学して、この日の見学は終了致しました。

この『ヒヌカンヤー』がある場所からも、『長嶺グスク』の全景を見ることができましたよ☆
『ヒヌカンヤー』から見た『長嶺グスク』☆
先程の地元の方からのお話によると、インターネットが普及したことによって、この『長嶺グスク』を訪れる方が、最近増えてきているとのこと☆

この『長嶺グスク』のような、沖縄にある史跡に興味を持ってくれるのは、大変嬉しいと仰っていましたよo(^-^)o♪

今回も、少し長くなってしまいましたが、そろそろこの辺で。。。でわでわ☆★☆

最後まで読んでくださって、ありがとうございますm(_ _)m
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☆店舗情報☆


☆場所:〒901-0311
      沖縄県豊見城市字長堂(※グスクへは字嘉数側から入ります。)

☆入場料:無料

☆トイレ:無し

☆駐車場:無し(説明板がある場所の向かい側にクルマ一台ほど駐車できるスペースあり)