首里城の東方約1㎞にあり、王府時代に国王自ら訪れて祭祀が行われたという御嶽(その1)☆|沖縄放浪日記

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2016年8月4日木曜日

首里城の東方約1㎞にあり、王府時代に国王自ら訪れて祭祀が行われたという御嶽(その1)☆

ハイサぁ~イ☆

今日(4日)の沖縄本島は、朝方から雷が発生しており、一日中愚図ついた天気となりました。。。

んで、明日(5日)の天気はとゆーと、いちおー降水確率は60%となっているんですが、正午以降は晴れる見込みのようですね。

ここ最近、天候が不安定な状態が続いてるので、もしかすると、急な雨や雷が発生するかもしれないので、明日も外出する際は、携帯用の傘を持っていた方がいいかもしれませんねぇ。。。

早く天候が安定して、いい天気になってくれないかなぁ。。。

さてさて☆

昨日(4日)は、夕方前くらいから少し時間が空いたので、以前から一度訪れてみたかった那覇市首里鳥堀町の史跡に行ってきました。

こちらは、かつての琉球王府時代に、国王が自ら訪れ、祭祀を行っていた重要な御嶽の一つなんだそうです。。。

沖縄県那覇市首里鳥堀町にある
『弁ヶ岳(弁ヶ嶽)
『弁ヶ岳』内にある『大嶽』の石門
こちらはまず、那覇市首里県道82号線29号線が交差する『鳥堀』の交差点から、県道29号線西原町向けに進み、二つ目の信号を右折します。

県道から入って、今度は、約140mほど進んだトコをまた右折し、すぐに道が二手に分かれていますので、左の道へと進みます。

そして、道なりに約130mほど進むと、道沿い右側に公園北側の入口があり、その先は小高い丘があるので、そこが『弁ヶ岳公園』となります。
『弁ヶ岳公園』東側にある園名が刻まれた大きな石。
公園北側の入口近くにはクルマを駐車するスペースが無いので、今回は、そのまま通過して道なりに進んでいき、突き当りを右折して坂道を上りきったトコの路肩に少し路駐させてもらいました。

こちらは、閑静な住宅街の奥にあり、ちょっと分かりにくい場所にあるので、こちらを訪れる方は、事前にGoogle Mapなどで入念に確認してから向かった方がいいと思います。

また、道が細い上に、意外と交通量もあるので、くれぐれも運転には十分注意してくださいね。
公園東側にある園名が刻まれた石がある場所から、公園西側へと続く道。この道は参詣道になっているようです。
・・・と、話を戻しまして。

この『弁ヶ岳』は、首里城の東方約1㎞に位置し、沖縄本島中南部では最も高い峰の一つで、峰全体がご神体とされているんだそうです。

東側の杜になっている大嶽(ウフタキ)の門がある場所に、『弁ヶ岳』の由来が記された石製の説明板が設置されていたので、引用させて頂きます。

≪弁ヶ嶽(べんがだけ)
≪1956(昭和31)年12月16日 沖縄県指定史跡≫
≪首里城の東方約1㎞にあり、海抜は165.7mで、沖縄本島中南部では、最も高い峰の一つです。そのため、かつては航海の目標ともなりました。

一般に「ビンヌウタキ」と呼ばれ、峰全体がご神体とされ、1945(昭和20)年の沖縄戦で、この地において激戦が展開されるまでは、琉球松などの大木が茂っていました。

弁ヶ嶽は参詣道をはさんで、東側の小高い杜になっている方が大嶽(ウフタキ)、西側の低い方が小嶽(コタキ)となっており、『琉球国由来記』(1713年)によれば、大嶽の神名は「玉ノミウヂスデルカワノ御イベヅカサ」、小嶽は「天子(テダコ)」と記されています。
大嶽の門の中央に香炉が置かれてました。
王府時代、1・5・9月に国王が親(みずか)ら訪れ、祭祀が行われました。

また、沖縄戦で破壊消失した石門は、1519年に首里城歓会門前の園比屋武御嶽石門(ソノヒャンウタキ)石門とともに築かれたといわれ、その構造や工法も似ていました。

この石門は、1938(昭和13)年、国宝に指定されました。

現在のコンクリートづくりの門は、1954(昭和29)年にハワイの「うるま一心会」からの寄付金を得て、首里鳥堀町民の奉仕によってつくられたものです。

また、かつては石門の前に、拝殿(フェーディン)と呼ばれる建物がありました。≫
・・・と書かれていました。

Gマップなど、ネット上に登録されているのは『弁ヶ岳』と表記するのが一般的みたいなんですが、『弁ヶ嶽』とも表記するみたいですね。

この『大嶽』の石門の右側には、琉球王府時代に立てられた標柱があります。
『史跡 弁ヶ岳』と刻まれた標柱。
表側には、『史跡 弁ヶ岳』と刻まれており、側面には『一九五六年十一月十六日』と、裏面には『琉球政府文化財保護委員会』と、それぞれ刻まれています。

この『大嶽』の石門から右側へ進むと、開けた場所の一角に握りこぶし大くらいの大きさの石が3つ並べられ、その後方にも、香炉が3つ置かれた拝所があります。
『大嶽』の石門から右側にあった拝所。
ネットでいろいろ調べてみたんですが、『大嶽』と『小嶽』以外の拝所についての情報を得ることができませんでした。。。
ワタクシの調べ方が悪いのだと思いますが。。。(泣)

この拝所の後方から、『大嶽』の頂上へ向かうことができるんですが、周囲は草木が生い茂り覆われていて、人一人が通れるくらいの道幅しかありません。
『大嶽』の頂上へ続く小道の入口。
小道の両側は草木に覆われていたんですが、定期的に草刈りなどの清掃が行われているらしく、ワタクシ的には意外と歩きやすかったですね。

また、所々、水が流れたような跡があり、どうやら雨が降ったりするとここから下へと流れているようでした。
小道の途中から、頂上を見たところ。
『大嶽』頂上には、測量用の三角点と拝所があります。

ちなみに、この三角点は、『一等三角点』と呼ばれるものらしく、沖縄本島には8つしか設置されていないんだそうですよ。
『大嶽』の頂上。手前側が『三角点』、奥が拝所となっています。
頂上にあった『一等三角点』
『大嶽』頂上の拝所。香炉が2基ありました。
『大嶽』拝所のすぐ隣にあった『御先』と刻まれた拝所。
香炉が2基並べられた拝所の隣には、『御先』と刻まれた小さな標柱の拝所があったんですけど、その場所だけ地盤が崩れてしまったのか、後ろ側に倒れ込むような感じになっていました。

≪弁ヶ嶽≫の説明にもあったように、こちらは、沖縄本島中南部では最も高い峰の一つで、那覇市内では最高峰に位置する場所ということもあり、『首里城』をはじめ、那覇市一帯や慶良間諸島まで一望することができました。
『弁ヶ岳』頂上から見た西側を見たところ。
『首里城』と、海の向こう側には『慶良間諸島』まで見えました♪
また、過去にこちらを訪れたことがある方のブログを見てみると、草木が生い茂っていなければ、北東や南側も一望できるとのことだったんですけど、ワタクシが訪れた時は、残念ながら見ることが出来ませんでした。。。

ここまで見学した後は、一度、『大嶽』の石門まで戻り、今度は、石門の左側を見学しに向かいました。
『大嶽』石門のすぐ左側に、ひっそりとあった拝所。
『大嶽』石門のすぐ左側には、コンクリートブロックで囲われた拝所が、草むらの影にひっそりとありました。

そして、この拝所からさらに奥へ進んでいくと、石積みの上に香炉がズラッと並べられた拝所があり、その下の方には井戸跡のような拝所がありました。
香炉がズラリと並べられた拝所(右)と井戸跡(?)のような拝所(左)
『大嶽』石門の左奥にあった拝所。
井戸跡(?)のような拝所。
この香炉がズラリと並べられた拝所のすぐ傍から、頂上へと続く小道が伸びていたんですが、その先は草木に覆われており、入っていくのは困難な状態だったので、今回は断念しました。

んで、井戸跡(?)のような拝所の向かい側から、下の方へと延びる獣道があったので、そちらを下りていくと、公園の遊歩道となる石畳道に出て、左側に大きなカー(井泉)がありました。
井戸跡(?)のすぐ下の方にあったカー(井泉)。
こちらにも、香炉が1基置かれており、拝所となっていました。

このカーは、表道からすぐ見える場所にあるので、すぐに見つけられますね。

そして、このカーの向かい側から、さらに下の方へと石畳道が伸びており、そこを少し下ると、左側の奥に、コンクリート製のトーチカがあります。
下の方へと続く石畳道。写真右上の少し奥まった所にトーチカがあります。
この『弁ヶ岳』は、かつての沖縄戦の際、陸軍司令部が置かれた首里城の最後の防衛ラインの一つだったとのことで、この時にトーチカが造られたんだそうです。
沖縄戦の際に旧日本軍によって構築されたトーチカ。
もちろん、この一帯も、激戦区だったようで、トーチカの入口らしき部分の上部には弾痕が残っており、当時の激しさを物語っています。。。
出入口と思われる部分の上部には、今も弾痕が残っていました。
このトーチカを通過して、さらに下の方へ進んでいくと、道が二手に分かれており、一方は、公園北側へと延びており、もう一方は、西側入口へと辿り着きます。
『弁ヶ岳公園』西側の入口。園名が刻まれた石柱の後方にある建物は、公園のトイレです。
・・・と、ここまで『大嶽』の石門や、その一帯にある拝所を見学した後、今度は『小嶽』側を見学しに向かいました。

『小嶽』とその周辺にある拝所までご紹介したいんですが、ちょっと話が長くなってしまいましたので、この続きは次回にしますね。

それでは、今回はこの辺で。。。でわでわ☆★☆

最後まで読んでくださって、ありがとうございますm(_ _)m
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『弁ヶ岳公園』☆

☆場所:〒903-0805
      沖縄県那覇市首里鳥堀町4-121

☆見 学:無料

☆駐車場:無し