金武町の並里集落南東に位置する金武町指定文化財の拝井泉☆|沖縄放浪日記

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2018年5月8日火曜日

金武町の並里集落南東に位置する金武町指定文化財の拝井泉☆

ハイサぁ~イ⭐

先月(4月)の13日、金武町字金武(並里区)にある『中森(ナーカムイ)』『ヘーシンバ(拝神場)』などを見学した後、並里地区の南東に位置する拝井泉を見学しに向かいました。

沖縄県国頭郡金武町字金武(並里区)にある

『慶武田川(キンタガー)

慶武田川の写真
武田原を背にして見た『慶武田川』全景。
こちらは、ちょっと分かりにくい場所にあるんですが、まず前々回にご紹介した『ヘーシンバ(拝神場)』のすぐ横から南東に向けて伸びる脇道に入り、道なりに西向けに進みます。
※『ヘーシンバ(拝神場)』の場所は、前々回のブログ記事を参照してください。
慶武田川の写真
綺麗に整備された『慶武田川』の野菜洗い場の水路。
すると、突き当りに『金武町立金武小学校』『金武保育園』のグラウンドがあるんですが、今度はそこを右折します。
慶武田川の写真
野菜洗い場横から見た『慶武田川』。
そしてそこから道なりに約630mほど進んで行くと、通り沿い左側にあります。

『慶武田川』の野菜洗い場横から南へと伸びる道路の路肩にクルマを停め、さっそく見学へ向かうと、『慶武田川』を囲うフェンス沿いに説明板が設置されていたので、まずはそちらを読んでみることに・・・

金武町指定文化財 慶武田川(キンタガー)
≪一、種別 記念物
 一、指定 平成三年十二月二十四日
 一、所在地 金武町字金武九一九番地

慶武田川(キンタガー)は並里区の南東の端に位置し周辺地域は並里村の発祥地と思われ、森を背にし武田原を前に控えた井泉は金武大川に次ぐ規模の大きな井泉である。
慶武田川の写真
『慶武田川』の説明板。
湧き出る水は夏場でも渇水することがなく、その豊富な水量を有効に利用するため昭和初期にコンクリートで用途別に構築され現在に至っている。

上水道が普及する以前は付近住民の飲料水であり、また、洗濯や水浴場、夕涼の場として付近住民の生活と結びついた井泉であった。
慶武田川の写真
道路上から見た『慶武田川』。
現在も井泉は武田原の農業用水であり、畑仕事の帰りに芋、野菜洗場として利用されるなど古くから地域住民の生活と深い関わりを持ち続けている井泉である。
金武町教育委員会≫
・・・とありました。

また、金武町の公式HP内にある『慶武田川(キンタガー) [記念物(遺跡)]』のページによると、昔は樋口からあふれ出る水を利用して「もやし作り」が行われていた時期もあったんだそうですよ。
(※参考⇒金武町公式HP内『慶武田川(キンタガー) [記念物(遺跡)]』)

説明を読み終え、説明板の右側にある階段から『慶武田川』へ入っていくと、水が流れ落ちる音が聞こえてきます。
慶武田川の写真
右側から中央に設けられている貯水槽側を見たところ。
『慶武田川』は後方の壁面を背にして横長に貯水槽が設けられていて、そこに数ヵ所の樋口が設けられ、そこから水が流れ出ていました。

また、中央には円形の貯水槽が設けられており、そこにも樋口が数ヵ所設けられていました。
慶武田川の写真
円形の貯水槽を覗き込んでみたところ。透き通った綺麗な水で水底までくっきりと見えました。
中央に設けられた貯水槽を上から覗き込んでみると、水底がくっきりと見えるくらい透き通っており、水がとても綺麗なのがよく分かります。
慶武田川の写真
樋口からは綺麗な水がチョロチョロと流れ出ていました。
んで、『慶武田川』に向かって左側にも階段が設けられているのを見つけ、今度はそちらの方へ行ってみると、『慶武田川』後方に"拝所"がありました。
慶武田川の写真
左側の階段上から見た『慶武田川』。
拝所は、『慶武田川』の前庭からだけでなく、横を通る道路からも向かうことが出来るようになっていましたね。
慶武田川の写真
『慶武田川』の西側を通る道路から『慶武田川』と拝所へと向かう小道。
慶武田川の写真
『慶武田川』のすぐ後ろにある『神泉』の拝所。
拝所は、細い石柱になっていて、そこに「神泉」と記されており、手前には1基の香炉が設けられていました。
慶武田川の写真
『ビジュル神』の拝所。
また、この「神泉」の拝所の横にも「ビジュル神」と記された石柱が立つ拝所がありました。
慶武田川の写真
『モーシヌ森公園』を背にして見た『慶武田川』後方にある『御嶽森』。
どうやらこの2基の拝所は、『慶武田川』の拝所となっているようで、"拝み"を行う際は、こちらで行われるのでしょうね。
慶武田川の写真
『慶武田川』右側に設けられていた男女別の浴場。
「神泉」「ビジュル神」の拝所を見学した後、表の道路に出て『慶武田川』の前を通過し、井泉右側へと移動しました。

『慶武田川』の右側にはコンクリート造りの大小2つの『浴場』が設けられています。
慶武田川の写真
『慶武田川』側の浴場。
左右どちらの浴場が男性用で女性用なのかは不明ですが、『慶武田川』側の浴場の方が壁が低く造られていたので、もしかすると、こちらが男性用の浴場なのかもしれませんね。
※あくまでワタクシ個人の憶測なので、定かではありませんよ。
慶武田川の写真
もう一方の浴場。
そしてもう一方の浴場を覗いてみると、先述した浴場よりも幅が少し狭いような感じですが、壁が高く造られており、外からは見えにくくなっていました。

この2つの浴場を見学した後、最後に道向かいにある"野菜洗い場"へと移動しました。
慶武田川の写真
『慶武田川』の道向かいにある"野菜洗い場"。
"野菜洗い場"へは、『慶武田川』の前を通る道路からスロープが伸びており、そこからさらに"洗い場”に降りることの出来る階段が設置されていました。
慶武田川の写真
スロープを下りて来たところから見た"野菜洗い場"。
『慶武田川』からあふれ出る水は、道路下を通り抜けてこの"野菜洗い場"へと流れ出ていました。

また、"野菜洗い場"を囲う壁面には水道パイプが設けられており、そのパイプにはいくつかの蛇口も設置されていて、たくさんの人が同時に利用することができるようになっていました。
慶武田川の写真
"野菜洗い場"の南側の道路上から見た『武田原』。
・・・と、ここまで『慶武田川』を見学した後、今度は『慶武田川』の北西に位置する『モーシヌ森公園』へ向かいました。

ちょうど区切りが良いので、今回はここまでにして、この続きはまた別の回にご紹介したいと思います。

それでは、そろそろこの辺で。。。でわでわ☆★☆

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『金武町字金武に点在する史跡

☆場所:〒904ー1201
      沖縄県金武町字金武【中森(ナーカムイ)・ヘーシンバ・ティダガー森林公園・上ヌ毛公園・モウシヌムイ公園・トゥムスズ御嶽・金武大川・慶武田川・その他】
※中川区・並里区・金武区の3行政区は、字金武に属しているため、3行政区内にて見学した史跡を全部まとめてグーグルマップに掲載しました。

☆見 学:無料

☆駐車場:無し

※訪れる際は、くれぐれもマナーを守って、他の来訪者や地元の方々に迷惑をかけないよう、十分気を付けてくださいね。